

トーヨータイヤTOP > 楽しむ・学ぶ > 何でもタイヤ講座 > Q17.スタッドレスタイヤは夏も使える?
スタッドレスタイヤには、太い溝が深く刻まれている(※1)ので、水溜まりに入ったときなどの排水性能や耐ハイドロプレーニング性能は、一見優れているように見えます。
しかし、実際はトレッドに細かく入った切り込みにより、夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)よりも耐ハイドロプレーニング性能は低下しています。
細かく入った切り込みは水圧に負けて変形し、路面とタイヤの間にある水膜を切り取る力を弱くしているのです。
さらに問題なのは、濡れた路面や乾いた路面でのブレーキ性能です。夏タイヤに比べて制動距離(※2)が長くなりますので、十分注意しましょう。
スタッドレスタイヤは、冬のアイスバーンに照準をあてて開発しているため、マイナス20℃という低温でも硬くならないようなゴムを使用しています。
そこで、気温の高い夏場は、スタッドレスタイヤのゴムはさらに柔らかい状態になり、濡れた路面での摩擦力が低く、滑りやすくなります。また、乾いた路面ではトレッドに細かく入った切れ込みがブレーキ時にかかる力に負けて変形しやすくなり、夏タイヤよりもブレーキ性能は劣ります。
上記のような理由により、冬が過ぎたらできるだけ早く夏タイヤに履き変えることをお勧めしますが、もし夏も引き続きスタッドレスを使用される場合は、次のような点にくれぐれもお気をつけください。
雨の日の交差点などを夏タイヤと同じような感覚で走ると、スタッドレスの場合、大回りしたり、リアが滑ったりします。また、雨の高速道路で強目のブレーキを踏んだ時に、夏タイヤと制動距離(※2)の違いに怖い思いをするかもしれません。
(2008年8月改訂)
(※1)太い溝が深く刻まれている

(※2)制動距離
ブレーキペダルを踏んだ後に、ブレーキが効き始めてからクルマが停止するまでの距離。